まんがは自分の心の鏡。
創作って怖い。
どうしてかっていうと
自分と向き合わなきゃならないからです。
いま
編集部から依頼された
実際にあった事件をまんが化する仕事を
しているのですが
この「奈良長女薬殺未遂事件」の当事者であり
4人の家族を薬殺した疑いが持たれている
女性の半生を描いていると
彼女がもっている
傷や不安や不満や
そして
それによって彼女がとってしまった
事件につながることになる
数々の「選択」が
他人事とは思えなくなります。
彼女は
他にもある選択肢が
見えない状況だったのです。
なぜかというと
多分彼女は
「自分が幸せになれるとは信じていなかった」
からです。
他人の人生だから
私達はこうやって
彼女の人生を客観視できるわけです。
一方
自分の人生を
俯瞰してみるのは
とてもむずかしい。
人様の人生を描く、ということは
自分の人生の選択に関して
いろいろな気付きをもらえる、ということでもあると
思っています。
描かせてもらうのだから
そのぶん
自分も自分の人生に真摯でなければ、と
そういうふうにも思います。
0コメント